秋の空(天気)は変わりやすいものです。それになぞらえて「男心と秋の空」または「女心と秋の空」という言葉もあります。
この「男心と秋の空」と「女心と秋の空」、はたしたどちらが先にできた言葉なのでしょうか。
江戸時代の山東京伝の黄表紙「松梅竹取物語」(文化4年)に「降りそうもない空なる俄かの雨、実にや男の心と秋の空は定まらぬということわざに違わず」とあります。また、山々亭有人の人情本、「春色江戸紫」には、「たとえにさえ男心と秋の空、今まであんな好い天気が、急に泣き出しそうな空になってきた」とあります。
このように、もともとは「男心」の方が先にできた言葉のようです。しかし、現代ではむしろ「女心」の方が有名になっているのは興味深いところです。
